「想像してください。足あと機能が亡くなったミクシーを……」。6月13日から、『mixi』の『足あと』機能が『先週の訪問者』に変更されることに対して、一部の『mixi』ユーザーが強く反発。『mixi 足あと機能改悪反対!』コミュニティを立ちあげ、3日間で2万人以上の参加者を集めています。

mixi』の『足あと』機能とは、「いつ、誰が」自分のページにアクセスしたかを確認できるリアルタイム履歴機能。ミクシィは、「『mixi』内におけるサービス機能の多様化とユーザーのコミュニケーションスタイルの変化」を理由に、『足あと』を『先週の訪問者』に“改善”することを6月6日に発表しました。しかし、一部の『mixi』ユーザーは「これは“改善”ではなく“改悪”だ!」と猛反対しているのです。ひとまず、彼らが今回の機能変更に反発する主な理由をざっとまとめてみましょう。

リアルタイムでない訪問履歴では意味がない」
コミュニケーションにはタイミングとスピードが重要。1週間ものタイムラグを置いて、訪問者の履歴をお知らせしてもらっても意味がない。

「すべての足あとが表示されないのはセキュリティ上不安」
新しい『先週の訪問者』では、「友人」「友人の友人」「mixi同級生」「同僚ネットワーク」 しか表示されない。これでは、何らかの悪意を持つ誰かが「ログイン時間のチェック」を繰り返すなどのストーカー行為を繰り返していても対処ができくなる。また、誰が日記を読みにきたかもわからない。

「足あとからの交流がなくなる」
見に来てくれた人がわかるからこそ、日記を書くモチベーションもあがるというもの。また、「『足あと』を見てお礼に“訪問返し”をする」という交流もできなくなってしまう。

これらの『mixi』ユーザーにとって、「『足あと』は日本のSNS文化を作ってきた『mixi』最大の利点」。プライバシー感情に配慮し、安心してコミュニケーションを楽しむうえで『足あと』は非常に重要な機能であるし、それが失われてしまっては「『Facebook』などの海外SNSと変わらないではないか」と考えられているようです。

昨年ごろから、国内でも『Twitter』『Facebook』ユーザーが飛躍的に増加しているとはいえ、日本のSNSはまだまだ『mixi』の牙城です。2011年4月のニールセン調査(パソコンユーザーのみのデータ)では、『mixi』ユーザー数は1251万人(平均利用時間124分)。『Twitter』は1549万人(23分)、『Facebook』は694万人(39分)の比ではありません。

とはいえ、この1年間は『Facebook』のページビューが増加するのに対して、『mixi』はほぼ横ばいから減少ぎみに転じており(2011年4月、ニールセン調査、PCユーザーのみ)、サービスデザインの修正へと踏み切ったものと思われます。でも、『足あと』が象徴する『mixi』的なSNS文化が苦手な人は、もうすでに『Twitter』や『Facebook』に移動しちゃっているはず。つまり、今も『mixi』に残るユーザーは、『mixi』が可能にしてきた閉鎖的で安全感があり、細やかなコミュニケーションを好む傾向が高いのではないでしょうか? 今回の機能変更は『mixi』の命運を分けるものになるかもしれませんね。

 

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