東京電力は2011年5月13日、メルトダウンが起きていたとみられる福島第1原発・1号機において、放射性物質の飛散を抑制するための「原子炉建屋カバー」の設置に向けた準備工事を開始した。(写真は、東電が会見で配布した「福島第1原子炉建屋カバーイメージ」)
この原子炉建屋カバーの設置は、4月17日に発表された事故収束に向けた道筋(工程表)でも言及されているもの。工事においては、作業員の被ばく線量の低減や工期短縮のため、クローラクレーン(大型重機)を活用することを検討しているといい、そのために、クローラクレーンを搬入するための敷地設備などの準備工事を5月13日から開始した。
なお、東電によると原子炉建屋カバーを設置する本工事は、6月に着手する予定だとしている。
(丹羽一臣)
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