黒龍江省ハルビン市内に住む10歳男児がこのほど、同省内のハルビン医科大学付属第二医院(病院)で両胸の乳腺を切除する手術を受けた。乳房が若い女性のように異常発達したため。同病院医師によると、同じ症状で手術を受ける男児が相次いでいる。食べ物に含まれる女性ホルモンの影響と考えられるという。中国新聞社が法報じた。

  10歳男児の母によると、男児は小学校4年になったころから胸が発達しはじめた。両親も気づいたが「太ったせいだろう」と、それほど気にしなかった。

  そのうち、男児は胸が大きいとの理由で同級生に笑われるようになった。たまたま祖父が男児を入浴に連れて行ったところ、他の入浴者に「驚きの目」で見られ、男児はさらにショックを受けてしまったという。その後、男児は口数が少なくなった。精神面にまで問題が出たことを深刻に受け止めた両親は病院で診てもらうことにした。

  男児は両胸の乳腺を切除する手術を受けることになった。術後の回復も順調で、まもなく退院できるという。

  黒龍江省のハルビン医科大学付属第二医院(病院)の医師によると、同様の手術を受ける男児は週に2、3例あるという。男性の乳房の異常発達は、10歳、20歳、40−50歳と発生率のピークがある。40−50歳の場合には多くの場合、過度の飲酒でホルモンバランスの異常が生じることが原因だが、若い男性の場合には、女性ホルモンを含む食べ物を大量に摂取したことが原因と考えられるという。(編集担当:如月隼人)