広東省梅州市蕉嶺県で最近になり、鮮魚店の経営者が客の前で大イカを解体したところ、体内から爆弾が出てきたことが分かった。経営者はただちに警察に通報。専門家により「現在も爆発の危険がある爆弾」と分かった。広州日報、北京晨報、中国新聞社などが報じた。

  同県で鮮魚店を経営する黄さんによると、イカは体長1メートルほどで、通常のイカと比べて腹部内臓が肥大している感じがした。客の注文に応じて解体したところ、中からやや細長い鉄のかたまりが出てきた。

  鉄のかたまりは長さ20センチメートルほどだった。何だろうと思って手にとって眺めていたが、しばらくしてテレビや映画でみた爆弾に似ていると気づいた。あわてて100番通報したという。

  通報を受けた県警察はただちに係官を現場に派遣した。まず、野次馬を店から遠ざける必要があったという。担当者が“鉄の固まり”を観察して、爆弾と確認した。航空機から落とす小型爆弾と思われるが、「処置を間違えれば爆発の危険がある」と判断。そのため、慎重に爆発防止の処置をしてから、現場から回収した。

  その後、専門家による爆破処理を行った。

  黄さんによると、爆弾を飲み込んだイカは浅海に住む種類であり、エビやイワシなどの小型の魚を捕食する雑食性という。

  黄さんは、「おそらく、餌だと思って爆弾を飲み込んだんだろう。その場で爆発しなかったとは、運のよいやつだ」と語った。(編集担当:如月隼人)