江西省南昌市で19日午後7時40分ごろ、道路のマンホールの蓋(ふた)やアスファルトの舗装が約500メートルわたり轟音(ごうおん)とともに吹き飛んだ。地下の下水道にたまったメタンガスの爆発とみられている。(写真は「CNSPHOTO」提供)

  爆発が発生したのは南昌市青山北路107号の一帯。約500メートルにわたりマンホールの蓋十数個が吹き飛んだ。舗装のアスファルトの破片が飛び散った。路面は100メートル以上にわたって裂け、2メートルほどの深さに陥没した。

  マンホールの蓋は、最大で100メートルほど飛行していたことが分かった。蓋を飛ばした後のマンホールからは、かなり長い時間にわたって白い煙がたなびいていた。

  飛んできたアスファルトの破片などで、多くの自動車のフロントガラスや窓ガラスが割れた。

  爆発した道路に面した自動車修理店を経営する男性によると、「轟音とともに店の建物が揺れた。地震だと思い、とにかく恐くて外に走って逃げた」という。店建物の周囲に停めてあった自動車の多くは顧客から預かったものという。大変な損害だ。

  集合住宅5階にある自室か逃げ出したという住民は、「とんでもない大きな音がした。大地が揺さぶられた」と証言した。建物外に出たところで、日ごろから見慣れていた道路の様子が一変していたので肝をつぶしてしまい、長い間平常心を取り戻せなかったという。

  市政府は20日になり、同爆発は都市ガスや化学物質が漏れたために発生したものではなかったと発表した。今のところ、下水道内に溜まっていたメタンガスが爆発したとみられている。

  同爆発では現場にいた2人が軽傷を負った。(写真は「CNSPHOTO」提供。爆発した道路と下水の補修作業の様子。20日午後撮影)(編集担当:如月隼人)