WBC2次ラウンド1組の日本−台湾(チャイニーズタイペイ)戦が8日、東京で行われ、日本が4−3で激戦を制した。台湾メディアETtodayの姚南宏記者は家で同試合を観戦していたというが、「家で叫び声をあげたのは本当に久しぶりのことだったし、遠くの家からも叫び声が聞こえた」と伝え、激戦の最中に台湾人の心は1つになっていたと伝えた。

  日本は1点を勝ち越されたまま9回2アウトまで追い込まれたが、井端(中日)が土壇場でヒットを放ち同点に追いつくと、試合は今大会初の延長戦へ。10回表、中田(日ハム)の犠牲フライで1点を勝ち越すと、日本はそのまま逆転勝ちを収めた。

  同試合について「WBCのなかのWBC」と評した姚南宏記者は、台湾同様に「日本人の心も1つになっていたことだろう」と推察。台湾が惜しくも勝ちを逃したことについて、「野球とはきめ細かくも壮烈なスポーツだ」としながらも、「われわれはすばらしい試合を目にすることができ、日本は世界から尊敬されるべきチームであることを再度証明した」と、日本の勝利を称えた。

  さらに姚南宏記者は、「台湾代表は負けたわけではない。なぜなら台湾代表は野球ファンたちの心を掴むことができたからだ」と、台湾の健闘についても称賛した。