社内の会議やクライアントとの打ち合わせなど、粗相厳禁の重要なシーンで不覚にも性的に興奮してしまう……。そんな突発性のエロ妄想にとらわれたことが男子なら一度はあるだろう。

ビジネスシーンでなくとも、通勤中の満員電車での勃起行為は最悪の場合、痴漢冤罪にもなりかねない。不意に湧き出した性欲を早急に鎮めるためにはどうしたらいいのか。「男の性欲」を知り尽くしたマンガ家杉作J太郎氏がその対処法を伝授してくれた。

「まず、勘違いしやすいのがおのれの肉体に痛みを与える方法。これ、ダメです。痛みが快感になってしまう場合がありますから。だから、視覚から入るもので、エロ妄想を抑制します。例えば、女っ気がまったくないマンガを読むのがいいでしょう」

杉作氏のオススメは、『銀牙伝説WEED』という“犬マンガ”だ。

「ほとんど犬しか出てきませんからね。しかも、犬が熊と戦って血まみれになってます。まともな性癖なら、まず勃起しませんし、電車内で読んでも不審がられることはないでしょう」

エロスとは無関係の映画を見ることも効果的と杉作氏は言う。

「私、以前に包茎手術を行なったんです。術後は勃起することを禁止されるんですが、そんなこと言われたらですね、必要以上にモヤモヤしてくるんです。そこで、見たのが戦争映画。これは、もう女が出てきませんから。『プライベート・ライアン』の上陸シーンとか、腕が吹っ飛んだり内臓が出たりで誰もエロいこと考えないでしょ。スマホなら電車内でも映画を見られますから、これもオススメです」

しかし、当然ながら職場の会議中などにマンガや映画を見るわけにはいかない。もっと手軽な方法はないのだろうか。

ケータイの壁紙画像ですね。エロ妄想モードが起動したら、サッとケータイの画面を見て抑える。壁紙画像は男性の顔にします。志賀勝や星野仙一の怒り顔、連敗中の監督時代の王貞治中畑清の苦々しい表情。そして私の推しメンズは、ラーメンの老舗・池袋大勝軒の山岸一雄さん。この笑顔では無理でしょ~。電車内、合コン中でも見た瞬間に萎えますよ」

同僚や上司の顔写真を待ち受けにしても、効果がありそうだ。もっとも、それはそれであらぬ噂が立ちそうだが……。

(取材・文・撮影/直井裕太)

■週刊プレイボーイ6号「突然襲ってくる『性欲、エロ妄想』を鎮めるテクニック!!」より

「男の性欲」を知り尽くした性の達人、杉作J太郎氏が絶対の性衝動回避術をレクチャー!