独立行政法人放射線医学総合研究所は2011年3月28日、福島第1原発の事故に対応するための作業中に3号機で被ばくした作業員3名が、28日正午頃に退院したことを明らかにした。

 退院した3名は東京電力の協力会社の作業員で、被ばくに関する検査等を行うため25日から入院していた。うち2名はくるぶしより下を局所被ばくしており、皮膚の被ばく量は当初2~6シーベルトと考えられていたが、分析の結果、2~3シーベルトに下方修正された。

 放射線医学総合研究所では作業員3名の内部被ばくについても評価を行っているが、いずれも「健康への影響はないものと思われる」としている。

(土井大輔)

【関連サイト】
放射線医学総合研究所 公式サイト

【関連記事】
福島県相馬市・立谷市長が語る被災地の「今」 決して逃げない「ろう城」の決意
福島第1原発・放水口付近の海水から約1250倍の放射性物質
原子炉損傷で放射性物質が漏れ出している可能性 福島第1原発・3号機