結婚相手との出会い方は様々ですが「職場での出会い」「友人・知人の紹介」がどの世代においても上位を占めています。しかし「30代〜50代の夫婦に関する意識調査」(2009年 明治安田生活福祉研究所調べ)によると、最近では「インターネットでの出会い」が若い世代で多いそうです。

 そんな状況のなか、ネットで縁を結び、セレブと結婚に成功した実例こそが、『結婚革命 ダーリンを自宅で探す方法』KKロングセラーズ/刊)です。その女性とは、欽ちゃん劇団の女優さん、鈴樹志保(41歳)さんです。お見合いサイトを始めたきっかけは当時付き合っていた彼氏に言われた衝撃的な一言でした。

「俺、誰とも結婚する気ないから。お前結婚したいなら、誰か見つけないともう限界だろ?

 好きな人に限界と言われ、「結婚しない」という状況を自分で選んでいるように思っていたけれど、実は「結婚できない女」になっていたことに気がつきます。そこで、とあるインターネットお見合いサービスに入会することに決めた鈴樹さん。

 「この人とは死んでもチューできない」という生理的にどうしても受け付けない人を除外し、最終的に年収900万円以上の候補者2人を選択。その一方の人との初めての出会いや婚前旅行、そしてプロポーズ、結婚に至るまでの経緯が笑いを交えて綴られています。

 さて、この鈴樹さんのネット婚活が、なぜ成功したのでしょう。
鈴樹さんは「むしろネットだから結婚できた。私はネットだから自分らしさが出せた。ダーリンもネットだから自分のペースで話せた」と語っています。結婚を決意した大人にとっては、ネットの出会いとは、いい間合いで気持ちを伝えやすいメディアなのかもしれません。

 最初は相手に恋愛感情が持てるのかどうか不安だったのに、次第にかけがえのない存在となり、信頼が高まっていく過程は、「出会ったきっかけはお見合いサイト」という事実以外は、普通の恋愛中の恋人同士そのもの。現在相手がいるかいないかは関係なく、むしろ「結婚したい」という意思がある人が実は「結婚」に一番近い位置にいる、と鈴樹さんは著書で語っています。近い将来、インターネットの婚活が常識になる日が来るかもしれない。そんな予感がした一冊でした。

(新刊JP編集部/川口絵里子)

インターネットお見合いで運命の相手を見つけるには?