大手シネコン(複合映画館)のTOHOシネマズ東京都千代田区)は、2012年春から映画の入場料金を値下げすることを決めた。現在、一般1800円、高校・大学生1500円、小・中学生1000円となっている料金体系を、18歳以上1500円、18歳未満1000円に変更する。

 来春の値下げにさきがけ、2011年春から宇都宮、広島、鹿児島、長崎、甲府、上田の6施設で試験的に導入。これを踏まえて、1年後に全国に拡大する予定だ。また、シニア料金やレディースデー割引など複雑化している現行の料金体系の一部見直しも検討する。

 映画料金変更の狙いについてTOHOシネマズの担当者は「デフレ下でも値段が変わっていなかったことに対して、お客様から値下げの要望が高まっている。また、複雑な料金体系をシンプルに見やすくして、年齢や性別に関係なく、好きな時間に適正価格で映画を見ていただくため」と説明している。

(三好尚紀)