最近、商店街を歩くのが楽しくて仕方ない。東京で言えば板橋区の大山商店街、大阪だと天神橋筋商店街など、活気に溢れた商店街を歩いていると、そこで暮らしている人々のエネルギーを感じて晴れやかな気分になる。何より楽しいのが買い食い。あっちのあれが美味しそう、こっちのこれは今日のおかずにしよう、とウロウロするのは至福の時間である。中でも必ずといっていいほど買ってしまうのがお肉屋さんのコロッケだ。買ったその場で、ソースをつけずに素材の味を堪能しながらいただくのが最高。ビールが飲みたくなる。

■あなたにとってコロッケって何ですか?

さて、突然だが、みなさんにとってコロッケとはどんな存在だろうか。ごはんのおかず? それともおやつ感覚で手軽に食べるもの? 「おしトピ by 教えて!goo」で、「コロッケはおやつ?おかず?」と質問してみたところ、多数の回答が寄せられた。

「今はおかずかな、子供の頃はおやつで出ましたが」(tpコロン77さん)や、「今思えば……晩御飯やランチなどで“コロッケ定食”としてオカズと考えていましたが、子供の頃はオヤツとして食べていましたね……万能選手ということでは……」(C.XNpowNさん)、「熱々を一個買ったらおやつですね」(Panda1969さん)などなど、どちらとしても楽しめるという回答が多く見受けられた。食べるタイミングやロケーションによるところが大きいのかもしれない。

■大阪名物「デリカ天寅」のコロッケサンドがすごい

そんなコロッケの概念を痛快に覆してくれそうなのが大阪市東住吉区デリカ天寅」のコロッケサンドである。お店があるのは駒川中野駅前から長く延びる駒川商店街。その全長は、東西に190m、南北に540mで計730mにもなるという。それにしても活気のある商店街だ。

ホルモンをジュージュー焼くお肉屋さんがあったり、靴とうどんが同居する謎なお店があったりする。


まさに商店街大好きな私にとっては理想形。目的の「デリカ天寅」にたどり着く前にいろいろ食べてしまいそうで恐ろしい。さて、なんとかやってきた「デリカ天寅」。商店街沿いに2店舗を構え、少し離れた住吉区あびこ駅前にも支店がある。

揚げ物や煮物、サラダなど様々な惣菜を取りそろえたいかにも下町の台所的なお店で、お弁当の全品380円という価格から分かる通り、お値段も大変リーズナブルだ。

お目当てのコロッケサンドはテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されたこともあるらしく、筆者が手に取ると「これはもう、うちのイチオシです!」とお店の方も大プッシュ。

値段は3個入りで360円。昨年より値上がりしたというが、それでも1個120円というお手頃価格である。ついでに店頭の鉄板で調理している焼き物の中から「キャベツ焼き」も買っておく。110円という価格に思わず「安いですね……」と漏らすと「安いでしょー! でもキャベツはたっぷりよ!」とお店の方が笑った。

購入した商品は「てんとら」という文字とオリジナルキャラの描かれたビニール袋に入れてくれる。……可愛い。

さて、早速食べてみよう。

コロッケに切り込みを入れ、中に自家製の玉子サラダを挟むスタイルは、よく考えるとかなり斬新。「コロッケサンド」と言っても「パンにコロッケ“が”サンドされたもの」ではなく、「コロッケ“で”具材をサンドしたもの」である。

外側はサクサクで軽い歯ごたえ。コロッケの中身と玉子サラダの食感が相まって、非常に柔らかな印象。イモの甘みを感じる味付けの中で、ケチャップがいいアクセントになっている。これはうまい! ボリューム感もあり、3個食べたら大満足な感じだ。

サイドからの画像でその厚みが伝わるだろうか。

キャベツ焼きの方も結構なボリューム。頬張ると甘じょっぱいソースに絡むキャベツのシャキシャキした食感がたまらない。

食べ進むと、卵の黄身がとろりと溶け出してまろやかさが増す。110円という安さが改めて信じられないほどの食べ応えである。

こんなお手軽かつ満足度の高いグルメが身近にある東住吉区のみなさんがうらやましい限り。お近くにお越しの際はぜひ買い食いを楽しんでみて欲しい!

デリカ天寅
住所:大阪市東住吉区駒川5-23-30

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

コロッケで具を挟む!?斬新な大阪名物「コロッケサンド」