2011年10月14日、米アップル社から新型スマートフォン「iPhone4S」が発売された。日本ではこれまでソフトバンクが独占販売していたiPhoneだが、今回新たなキャリアとしてKDDI（au）が加わったことで発売前から話題を呼び、アップルストア銀座には発売当日500人ほどの行列ができた。同日夜のニコニコ生放送『ついに発売！「iPhone4Sの実力を徹底検証」あなたはau？ソフトバンク？元iPhone開発担当も緊急出演！』では、キャリア毎のスピードテストが行われ、au版は「715.85kbps」、ソフトバンク版では「2.94Mbps」と、ソフトバンク版iPhone4Sが約4倍の速度となるという結果が出た。
iPhone4Sの注目点となったのは、新たに参入するauとソフトバンクのキャリアごとの相違点であろう。その中でも話題になっていたのが「通信速度」。さまざまなサイトで検証が行われているが、ニコニコ生放送でもau版とソフトバンク版のiPhone4Sそれぞれを用意し、その場でスピードテストが行われた。そして画像データのダウンロード速度を計測したところ、au版が「715.85kbps」、ソフトバンク版が「2.94Mbps」と、ソフトバンク版の方が約4倍速いという結果が出た。
ただし、あくまでこの結果は生放送が行われたスタジオでの結果であり、速度は場所や時間によって大きく左右されるという。ニコニコニュース編集長の亀松太郎氏によれば、「1Mbps以下の速度となると、どっこいどっこいだったり、逆にauの方が良かったりする」とのこと。室内や地方ではauの方が通信がしやすいとの意見もあり、どちらかが完全にいい、と言い切ることは難しいようだ。また、亀松氏によれば「ブラウザでサイトを見ている分には、体感的にあまり変わらない印象」を持ったということだ。
■iPhone4Sに向かって「I love you.」と言うと？
ではユーザーからは実際、auとソフトバンクのiPhone4S、どちらがより欲しいと思われているのだろうか。番組内で取ったアンケートでは、「もし、iPhone4Sを買うとすれば、ソフトバンクかauどっち？」という質問に対し、ソフトバンク版と答えた人が「37.9%」、au版と答えた人が「62.1%」という結果になった。この結果に関し、ケータイジャーナリストの石川温氏は「ソフトバンクでいいと思っている人は、既に（iPhoneを）買っている」ため、これから買おうとする人の中ではauが優勢という結果が出たのではないかと分析した。
また、新OSを搭載したiPhone4Sにはさまざまな新機能が追加されている。その中でも、話題となっている音声アシスタント機能「Siri」を番組内で試してみることに。「Siri」はマイクに向かって話しかけると、女性の声で返事をし、必要な情報を教えてくれるほか、メールの送信、アラームのセッティングなどもしてくれるという。現在は日本語に対応していないため、元iPhone開発担当のジョン・ギブス氏が英語で話しかけると、番組内でも、メールの宛先、文面をすべて会話するようなやりとりだけで、正しく送信することができた。
また「Hi,Steve.」と呼びかけると、少し間をおいて「Hi.」と返事が返ってきた。さらに、MCの井上トシユキ氏の「I love you.」に対し「That's nice.」。「Thank you, sweet honey.」に対しては「Just doing my job.（私の仕事をしただけよ）」という返答があった。返答にはいくつかバリエーションが用意されているそうで、その認識精度と対応力には歓声が上がった。アップルの公式FAQによると、日本語の対応は2012年に予定されているそうだ。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]『iPhone4S』各キャリアの速度テストから視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67079390?po=news&ref=news#55:00
・[ニコニコ生放送]iPhone4S新機能「Siri」との会話から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67079390?po=news&ref=news#1:23:30
・[ニコニコインフォ]Softbankのスマホ(iPhone含む)でプレミアム登録が可能になり
ました！
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2011/10/017444.html
（伊川佐保子）
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