ソフトバンクは2010年10月28日、2010年度第2四半期(7~9月)の決算を発表した。その模様はニコニコ生放送でも中継され、孫正義社長が新たな構想を語った。
 孫社長はまず、基地局増設による通信状況の大幅な改善や他社を大きく引き離す契約数を獲得したことを報告し、実績をアピール。その上でマスコミ・ユーザーに向けた発表として「ソフトバンクモバイル4000万回線構想」を掲げた。これは現在約2400万のソフトバンクユーザーを4000万に増やすという構想で、増益・純有利子負債ゼロの条件もクリアした上で2019年までの達成を目指すという。

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構想について「一旦口にした以上、何がなんでもやりたい」と語った孫社長

また孫社長は、4000万回線構想へ向けてのアプローチとして「これからはiPhone・iPadだけではなく、時代の流れと共に様々なスマートフォン・スマートパッドを提供していく」と現在活況を呈しているスマートフォン市場にさらなる期待を込め、さらに先日事業再建計画を提出したWILLCOMについても「支援が決まり次第、我々はPHSサービスを立て直すための行動を開始する」と改革の意志を示した。。その他にも電子書籍や携帯向けマルチメディア放送「mmbi」についても示唆的なコメントを出しており、11月4日に行われる新製品発表会でのソフトバンクの「次の一手」に注目が集まる説明会となった。

■訂正(2010年10月31日 14:18)■
携帯マルチメディア放送サービスmmbiについて「NTTドコモとの共同出資で展開される」との記述がございましたが、ソフトバンク株式会社による資本参加の事実はございません。関係各位に多大なご迷惑をお掛けしました事をお詫び申し上げます。


村井克成